とことこと、浜離宮から芝離宮まで。直線距離だと本当に近いですよね。入り口の関係で多少歩きましたが。
浜松町駅からも近く、昔、埠頭公社の仕事をやっていたときとか、打ち合わせの前とかお昼を食べた後にお散歩兼ねて寄ったりしていた関係もあって、東京都の庭園の中で、もっとも馴染み深い庭園です。
そういえば、大学で造園を学んでいたときに、椎名誠氏のスーパーエッセイで芝離宮庭園を、銀座の職場に近く、海を感じさせる場所って、高評価だったのが意外で、覚えてます(椎名誠氏だと日本庭園とか、ケッお高くとまりやがってとか、こき下ろしそうなイメージがあったので)。
どの本だったか、銀座のカラスだったか、国分寺書店のおばばだったか、今回、探したのですが、どちらも段ボール箱に詰めてしまったようで、見つかりませんでした。懐かしいな。
久しぶりのエントランスノーズ、随分騒がしくなってます
駅から近い中で静かな場所ですが、久しぶりに入ろうとしたら、随分、看板、頑張ってますね。。
これでもかというぐらい、園内の様子を紹介してます。(誰も読んでなさそうですが。)
お客さんの獲得、頑張ってるんだろうな。
ということで、サラッと見ながら、150円を払って園内に入ります。
小石川後楽園とともに今に残る最も古い二大庭園!
入り口で頂いたパンフレットの一番はじめの解説に「小石川後楽園とともに今に残る最も古い大名庭園」とあります。へー、そうなんだ。
家に帰って、東京都の旧芝のマネジメントプランを読んでいたら、このことがはじめに出ていて、こっちでは「小石川後楽園とともに、今に残る最も古い二大庭園のひとつ」とまで書かれています。(二大庭園の一つですか、大きく出たな。好きだけど。)
大きくはないけど、いい庭園です
浜離宮のように大きくないので、お花とかもこじんまりですが、四季折々楽しめる庭園ですよね。
梅林と呼べるほどの量ではありませんが、お金かけて管理してますから、美しいです。
水仙も時期的にはおしまいでしょうが、斜面に咲いた花びらに夕方の日差しが差し込んで綺麗でした。
不思議なライティング
下の写真、なんということはない、松の写真なのですが、すごく不思議な光景で、本来は影の方向が逆なんです。
隣接して立つビルの窓が反射して、不思議なライティングとなっています。
はたして、この松、生理的に問題ないのかちょっと心配になります。大した量ではないのかもしれませんが。
松の管理、水面上は大変です
浜離宮でも松の管理をしていましたが、芝離宮でも頑張っています。水面に映える松の管理。大変ですね。
枯滝、清澄庭園ほどではないですが、石も楽しめます
好きな場所です、枯滝。これでもかというほど、くどいほど石を集めた清澄庭園ほどではなく、程よい石の配置が素敵です。落ち着いてみていられるといいますか。
もう少し気を使ってほしい護岸
ちょっとな~と感じた護岸です。写真だとあまり雰囲気が伝わりませんが、せっかくの日本庭園もこのような瓦礫状の煉瓦とか、無造作なパイプとかあると台無しです。
ちょっと無神経な気がしました。改善してほしいです。
日差しが美しく、庭園を映えさせます
夕陽とまではいかないのですが、日が傾き、斜めの光線が、庭園を映えさせます。
ほんと美しい時間でした。
石組みも、立体感がすごいですね。季節によっても庭園は違いますが、時間帯によってもほんと違うんですね。一日過ごしたら、いいだろうな。
なんでもない築山ですが、こちらも光の加減が素晴らしく美しかったです。なかなか写真で伝わりませんが。
ここも都立庭園です。
閉園間近まで、日差しを楽しんで、園外にでましたが、この遊具広場もれっきとした、芝離宮恩賜庭園の一部、無料区域です。なんか笑っちゃいますが。
ということで、浜離宮のおまけ的なつもりで回った庭園でしたが、思いのほか、楽しんでしまいました。美しいです。