公園訪問:入園料150円也の旧古河庭園を楽しむ

入園料150円也の旧古河庭園を楽しむ

旧古河庭園と言えばやはりバラ園でしょうが、花期の長いバラといえ、流石にこの時期には咲いていませんでした。

ジョサイア・コンドルデザインの旧古河邸
ジョサイア・コンドルデザインの旧古河邸

旧古河庭園は、六義園の半額! ですが

都立庭園の入園料、六義園は300円でした、同じく後楽園と浜離宮が300円、ほかの都立庭園はだいたい150円、たしかにこの3庭園は歴史、規模、デザインともに戦艦級、旧古河とか他の庭園の2倍か、と思ったら、

旧岩崎邸が400円ですね、、新しいからでしょうか? それとも岩崎邸は庭園扱いではなく、井の頭自然文化園のようなあつかいなんでしょうか。

夢の島熱帯植物館が250円、神代植物公園500円とくらべると旧岩崎ってちょっと高くない?

と、まあ、400円でも、その価値と過ごす時間考えたら喫茶店のコーヒー一杯分、、不満なわけではありませんが。

邸宅の中は整備中で、はいれませんでした

なんで、入園料にこだわったかというと、邸宅の中に入れなくても、同料金とんの? ってちょっとセコく思ったからです。

こういうの管理者としてはめんどくさいですよね。条例で料金や休館日など基本は決まっているので、指定管理者がかってに変えることも出来ないでしょうし。

でも、わたしは庭園の方がメインだし、邸宅内も何回も入っているので、「入れないの」で済みますが、コンドルのファンで、建物を見に来たって人にとっては、「えー」ですよね。きっと。

指定管理者として、もう少し中に入れないことは大きく扱って良い気がしますが、

あしかがフラワーパークなんかだと入園料は変動です

民間施設のあしかがフラワーパークなんかだと、園内の様子によって、300円から1700円まで、かなり細かく時価?で、入園料を設定してますね。

無料券とかも配ってるし、団体で食事すると入園は無料とか、実質的に無料な期間もあります。

なかなか料金設定は難しいですね。場所によっては駐車場の料金とかもありますし。

(バラも咲いてないし、同料金とるんか、)

もちろん、そんなせこい文句、窓口で言ったりせず、だまって150円払って園内に、

海外からのお客さん増えましたね

六義園もそうでしたが、海外からと思われる利用者増えましたね。ほんとに。

平日の昼間ということもあるでしょうが、日本語のほうが少数派の感があります。

階段から茶屋を望む
階段から茶屋を望む

園内、静かでいい雰囲気を醸しています。

旧古河庭園は地形をうまく利用してますよね。

どうしても六義園と比べてしまいますが、広いとはいえない庭内、息を呑む美しさで造園しております。

大正時代の上流階級のお客様を楽しませるの工夫といっぱいです。 美しいですね。

心字池と橋
心字池と橋

染井門からコンドルの煉瓦洋館へ

カーブの美しいアプローチ
カーブの美しいアプローチ

この門をとおって、馬車でコンドルの煉瓦洋館へ向かうんでしょうね。カーブが美しく洋館へ向かうまでは造園的には抑えた演出です。馬車の中でしょうしね。お客様は。

邸宅の門 内側から
邸宅の門 内側から

ちなみに、染井門の外は現在こんなかんじの街区公園です。園内からはみることが出来ません。

邸宅の染井門の外のちょっとした空間、活用されてます。

岩崎さん見たらどう思うんでしょうか。

邸宅の門 外側から
邸宅の門 外側から

以下、イメージ写真で園内の雰囲気をお楽しみください。

シャクヤクの赤が幻想的です

ちょっと暗めの庭園で、雪囲されたシャクヤクの赤が幻想的に生えています。この辺の演出はさすが慣れてますよね。

シャクヤクと雪囲い
シャクヤクと雪囲い

関東らしい溶岩の石積み

京都の小川治兵衛ですが、関東らしい溶岩の石積み、力強さが感じられます。

関東らしい溶岩の石積み
関東らしい溶岩の石積み

こういう使い方もあるんですね

バラ園をつなぐ階段が、植栽できれいに。前はこうなってなかった気がしますが。不思議な植栽です。けっこういいけど、有料庭園ならではですね。手間かかるだろうしいたずらされそう。

斜めにさす日差しにベンチがきれいでした

日が傾いてきて、斜めに差し込む洋館のテラスのベンチがきれいでした。

日の傾きとベンチ
日の傾きとベンチ

ジョサイア・コンドルの素敵なデザイン

コンドルのデザインって好きです。本当に素敵だと思います。

洋館
洋館

ということで、少し早足に回って、居酒屋に向かうのでした。

公園訪問:冬晴れの六義園deお弁当

1月の寒空、お弁当を持って、六義園から染井霊園を回って、旧古河庭園へ都立庭園めぐりをしてきました。

六義園は一番のお気に入り庭園です

六義園は一番のお気に入り庭園です。何年かぶりに訪れることができました。入り口の券売所に隣接する図書販売コーナーでちょっと立ち読み。東京都公園文庫の六義園をパラパラと開き目に止まったページに気になっていた、

特別名勝だけしか指定されなかった理由

当時東京都の造園技術者は、特別名勝と特別史跡ダブル指定を申請したそうですが、時代が日中の実質的な戦争状態、第二次世界大戦前のきな臭い空気のなか、柳沢吉保が、時の権力者へおもねり贅沢三昧な悪徳政治家というイメージがあったため、特別史跡とはされなかったとのこと(パラパラとの立ち読み知識なので、かなりいい加減ですが(^_^;

 かねてから、浜離宮や後楽園がダブル指定なのに、なぜに六義園は特別名勝だけなんだろうか(?_?)と疑問になっていたので、納得。

ちなみにこのダブル指定は、先の2庭園のほか金閣・銀閣の2庭園、京都三宝院、奈良平城京左京三条二坊宮跡庭園の6庭園だけです。

毛越寺庭園は特別名勝だけでしょ(^_^;

今ちょっと確認のために奈良市のHP見たら「特別史跡と特別名勝の両方に指定された古代の庭園は、当園の他は平城宮跡の東院庭園と岩手県の毛越寺庭園の2ヶ所しかなく・・」って、記載ありますが毛越寺は毛越寺境内が特別史跡であって、庭園は特別名勝だけですよ。。金閣や銀閣みたいな建物と庭園が一体となったものなら、まあ、二重指定っていってもおかしくないけど、毛越寺庭園は、ちょっと違うでしょって気がしますが。

と、少し横道にそれましたが、

当初はスポーツ公園! 朝日新聞に叩かれてます

園内に入って、パネル展示に寄付を受けた庭園にスポーツ施設も併設し、スポーツ公園として供用開始させるつもりって(岩崎氏の意向もあったよう)、これに対して6月7日付の東京朝日新聞の記事があり「六義園が東京市に寄付されたが、これがまた心なきお役所技師によって、コンクリートとペンキとブリキの犠牲にあって寄付者の行為を了らしめないように祈るものである。」

うーん、書かれてますね。「心なきお役所技師」って文書は「その筋のブレインスタッフの協力再検討を要することと思う。」で終わってます。うーん、ここまで新聞で書いてたんですね。昔は。

気を取り直して門をくぐって園内に。

園内は雪吊りされてました

さて、やっと園内に、園内はきれいに雪吊りがされていました。池に映る逆さ雪吊りもきれいです。冬晴れです。

さすが、お金かけてすね。

雪吊り

滝見の茶屋、好きな場所です

水分石の流れの前の滝見の茶屋、ぼんぼりがついてました。夏は涼しさを感じられる流れも、冬は厳しさを感じることがあるんですが、ぼんぼりがつくことによって、なんかほっこりさせてくれてます。

なかなか素敵な雰囲気だしてます。

ぼんぼりつき東屋

ツツジ茶屋 なぜにツツジ?

前から思ってたんですが、いまいちこの東屋バランス悪いですよね。

ツツジ材の建築物ってのは珍しいけど、珍しいだけじゃんって、ザクロの木でもなんでも珍しいだけなら他になんでもありそうだし。何かいわれがあるんでしょうか(?_?)。学がないと日本庭園はなかなか楽しめない部分ありますね。

海外からと思われる女性の方が熱心に見てました。

ツツジ茶屋
ツツジ茶屋

大好きな蜘蛛(ささかに)の道の対岸でお弁当

ササカニの道
ササカニの道

六義園でお弁当を使うときはいつもこの、蜘蛛の道の対岸で夏は木陰、冬はひだまりで楽しんでます。この日はコサギも昼食に来てました。

はずかしいのでお弁当写真は小さく。餃子弁当です。

餃子弁当

六義園は橋がインパクト与えてますね

あらためて、写真見ると六義園ってけっこう橋がインパクト与えてますね。

というか、大名庭園自体がそうなのか。他の大名庭園もインパクト強い橋が多いですね。

藤浪橋
渡月橋
渡月橋

出汐の湊っていうんだ

素敵な水辺空間です。出汐の湊って名前だったんですね。

六義園は柳沢吉保が古今和歌集の歌の世界を表したテーマパークですが、素養のないわたしにはそのへんの楽しみ方ができません。

悲しいかな。

出汐の湊
出汐の湊

スポーツ施設は区の管轄です

さて、園内を満喫した後は、入るときに気になったスポーツ公園としての部分、現在は区の管理する公園ですが。を見てきました。

公園というか、グラウンドですね。

スポーツ公園

公園経営の視点

公園経営として
公園経営として

 さて、この写真に映る建物、実は昔は公園課が持ってた土地なんです。後ろに見える樹林は六義園です。道路と六義園の間、帯状にほんとに一皮ですが。

岩崎氏が東京都に寄贈するときに、東京都じゃ庭園の維持管理費出せないだろうからって、この土地も付けてくれて、この土地の借地料を維持管理費にあててねって、話だったそうです。

公園経営コンサルタントとしては、実に興味深い話ですが。

今は昔の物語。

店舗や建物の名前には「なんたら六義園」ってのが多いですね。

当然現在は普通の民地です。一等地ですね。

ということで、時間がまだあったので、旧古河庭園に向かう前に、行ったことのなかった、染井霊園によってみることにしました。